軽自動車はカタログ値よりも実燃費が悪くなってしまう要因を検証

ガソリン代

車を購入する人の中には、燃費を理由に軽自動車を選ぶ人も少なくないでしょう。

確かに軽自動車は一見して小さく、小回りが利きそうで、小型な分だけ普通車に比べて燃費がいいように思えます。しかしカタログ上の燃費と、実際に走行した場合の実燃費がかけ離れて、おもうような燃費性能を感じられない軽自動車もあります。

一口に軽自動車といってもその種類は実にさまざまですが、燃費がいい軽自動車とそうでないものはどこがどう違うのでしょう?

軽自動車=燃費がいい、は本当か?

まず軽自動車の性能を見てみましょう。軽自動車のエンジンは規格上排気量が660ccまでと定められています。これは一般的な普通車に比べると半分かそれ以下の性能です。一方で車体重量の方は特に定められてはいません(大きさは、長さ3.4m以下、幅1.48m以下、高さ2.0m以下と定められています)。

例えば人気車種のダイハツのタントは車両重量が940キロあります。ダイハツタントの主要諸元表より

そこで、コンパクトカーの日産マーチ(1200cc)を見てみると、なんと車両重量940キロはカタログ上同じなのです。日産自動車マーチの主要諸元表より

これは言い換えればエンジン性能が半分くらいの車で、同じくらいの重さの荷物を運ばなければならない、ということです。軽自動車は一概に燃費に優れた条件を持った車とはいえないのですね。

軽自動車は、軽いから軽自動車とうものではありません。重量は実は普通車並みに重くなっており、コンパクトカークラスと変わらないかそれ以上の重さを持つ車種もあるのです。

車体重量が重たいもの

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背の高いワゴンタイプの車種に顕著であり、特に電動スライドドアなどの機能を装備した車種はてきめんに重くなっています。

大きな荷物を運ぶときは、小さなエンジンで運ぶよりも、大きなエンジンで運ぶほうが楽ですよね。車でも同じことがいえます。煎じ詰めれば、大きなエンジンで小さな車体を輸送すればもっとも効率が良い=燃費が良い車を作ることができるわけです。

軽自動車は決して燃費が良いものばかりではなく、むしろ普通車やコンパクトカーに劣ることも珍しくないことがお分かりいただけたでしょうか。そんな軽自行者の中でもとりわけ燃費が悪いものが存在します。一つ目が車体重量が重たいもの。ここまで述べてきた通りですが、同じ660ccのエンジンであれば、車体が軽い方が燃費が良いのは当然のことです。

ターボエンジン搭載のもの

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もう一つ燃費という観点から見るとターボエンジンを搭載した軽自動車の燃費もあまり良くありません。坂道走行時などに便利なターボエンジンですが、燃費の面では劣ってしまいます。

ターボ搭載車は同じ660CC排気量のエンジンに、圧縮した大量の空気とガソリンを送り込んでパワーを引き出すものです。軽自動車とは思えない軽快で力強い加速をしますが、調子に乗ってアクセルを踏んでしまえば、ノーマル仕様以上にガソリンを大量消費します。

ターボ車においてはアクセルの踏み方次第で大きく燃費が変わりますから、加速を必要としない平地ではできるだけソフトに加速することを心がけるだけでも大きく変わってきます。

燃費だけで軽を判断してはいけない!

今回は燃費の悪い軽自動車についてみてきました。最後に注意したい点がひとつあります。それは燃費という観点からみればデメリットでも、それ以外の観点からみればメリットになることもある、ということです。

ターボエンジン搭載の軽自動車は、長距離走行やアップダウンの激しい道でその真価を発揮しますし、車体重量が重たい車はそれだけ安定性に優れているということができます。軽自動車を選ぶときには燃費だけにとらわれず、各車が持つ強みに目を向けたいものですね。